コールマンのスチールベルトは、レトロでおしゃれなデザインと頑丈さで長年愛され続けているクーラーボックスです。
しかし「実際の保冷力はどうなの?」と不安に思う方も多いでしょう。
そこで真夏の2泊3日キャンプで実際に使用し、氷や飲み物がどのくらい冷えた状態を保てるのかを詳しくレビューします。
併せて、スチールベルトの基本情報と実際に使ってわかった注意点やコツを紹介します。
コールマン スチールベルトの基本情報と容量
コールマンのスチールベルトは、見た目のかっこよさだけでなく、実際にどれくらいの量を収納できるのかも選ぶ際の大切なポイントです。
ここではスチールベルトのサイズや容量を詳しく紹介し、何人分の飲み物や食材を入れられるのかをわかりやすく解説します。購入前に自分のキャンプスタイルに合うかどうかを判断する参考にしてください。
スチールベルトの特徴と魅力
コールマンのスチールベルトは、レトロな見た目と頑丈な作りが魅力のクーラーボックスです。金属製のボディは丈夫で、多少の衝撃ではへこみにくく長く愛用できます。デザイン性が高く、キャンプサイトに置くだけで雰囲気が引き締まります。
実用性だけでなく見た目を重視するユーザーからも人気があり、アウトドアだけでなく自宅の庭やバーベキューでも活躍します。内部には断熱材が使われており、氷や飲み物をしっかり冷やせる保冷力を備えています。見た目と機能性を両立しているため、初めてクーラーボックスを購入する人にも選ばれています。
サイズと容量の詳細
スチールベルトは54QTと呼ばれるサイズで、容量はおよそ51リットルです。外寸は幅約60センチ、奥行き約42センチ、高さ約41センチと、車のトランクにも積み込みやすいサイズ感です。重量は約7.5キロと金属製なので少し重めですが、その分しっかりとした安定感があります。内部は350ml缶を約80本収納でき、2リットルのペットボトルも縦に並べて入れることができます。
数値だけではイメージがわきにくいので、下記の表で整理します。
項目 | 数値 |
---|---|
容量 | 約51L |
外寸 | 60×42×41cm |
重量 | 約7.5kg |
350ml缶収納目安 | 約80本 |
2Lペットボトル収納目安 | 縦で8本 |
収納できる飲み物・食材の目安
容量が大きいため、家族やグループでのキャンプに向いています。真夏の2泊3日のキャンプであれば、大人4人分の飲み物と食材をしっかり収納できます。保冷力を保つためには、氷や保冷剤を十分に入れることがポイントです。実際に収納できる内容の目安を挙げると、以下のようになります。
この容量であれば、2泊3日のキャンプでも十分に活躍します。人数が5人を超える場合は、追加で小型のクーラーボックスを用意して飲み物専用にすると使いやすくなります。
重量は少しあるため、持ち運びは車を使うことを前提に計画するとスムーズです。海や川などの水辺でのアクティビティや真夏のフェスなどでも便利に使えます。
氷を十分に準備すれば、猛暑でも飲み物を冷たい状態で保ち、肉や魚といった傷みやすい食材も安全に管理できます。
真夏キャンプで実際に使った保冷力レビュー
真夏の2泊3日キャンプでスチールベルトを実際に使用し、氷と飲み物がどのくらい冷えた状態を保てるのかを検証しました。最高気温は35度を超え、日差しが強くテント内は40度近くになる過酷な環境です。
家族4人分の飲み物と食材を入れ、ブロックアイス3個と保冷剤約2kgを合わせて合計5kgほど準備しました。朝から夜までしっかり冷やせるかを確認するため、氷の減り方と飲み物の温度変化を細かく記録しました。
初日 氷と飲み物の状態

出発前日に本体を冷暗所で予冷し、朝一番で氷と飲み物をぎっしり詰め込みました。午前中にキャンプ場へ到着した時点では氷はほぼ完全な状態で、350ml缶や2Lペットボトルは触ると手が冷たくなるほどしっかり冷えています。
夕方のバーベキューでふたを何度か開けましたが、氷はまったく溶けず、飲み物もキンキンに冷えたままでした。夜に寝る前に確認したところ、氷の角がわずかに丸くなった程度でほとんど減っていませんでした。初日は保冷力に余裕があり、猛暑の中でも安心して食材を保存できると実感しました。
2日目 氷が減り始めたタイミング

2日目の朝は氷がやや小さくなり、保冷剤も少し柔らかくなり始めていました。午前中はまだ十分な冷たさを保っていましたが、昼過ぎからふたを開ける回数が増えると、350ml缶を取り出した際に冷え方がやや弱く感じられました。午後3時頃には氷の3割ほどが溶け、飲み物は十分冷たいものの、食材は中心部に置かないと温度が上がりやすい状態でした。
夕方は日差しが強く、スチールベルトをタープ下に移動したものの、周囲の気温が高すぎて外装が熱を持ちやすく、保冷力が少しずつ下がっていくのを感じました。この日は夕食時まで問題なく使用できましたが、夜には氷の量が目に見えて減っており、3日目の朝が心配になりました。
3日目 朝の状態と限界点

3日目の朝になると、氷は半分以上が溶け、残りは角が小さく丸くなっている程度でした。2Lペットボトルはまだ冷たいものの、350ml缶は表面の水滴がすぐに乾いてしまうほどで、飲むと冷たさが弱く感じます。
肉や魚などの生鮮食品は保冷剤の近くでなんとか冷えている状態でしたが、常温に近づいていると判断できる温度でした。この時点で氷を追加しない限り、昼以降は食材管理が危険になると感じました。
実際の氷の減り具合と飲み物の状態を表にまとめると以下の通りです。
日付 | 氷の残量 | 飲み物の冷たさ | 食材の状態 |
---|---|---|---|
初日 | 100% | よく冷えている | 完全に冷えて安全 |
2日目 | 約70% | 十分冷たい | 中心部は冷えている |
3日目 | 約40% | ややぬるい | 一部は常温に近い |
真夏で2泊3日が限界という印象で、氷を追加しなければ3日目夜までは安全に保つことは難しいと実感しました。
実際に困ったことと改善できた工夫
今回のキャンプでは、ふたを開ける回数が多い時間帯に氷が急激に溶けてしまうという課題がありました。特に子どもが飲み物を取り出すたびに冷気が逃げてしまい、保冷力が下がるのを感じました。そこで次回からは以下の工夫を取り入れる予定です。
これらを実践することで、スチールベルトの保冷力を最大限活かしながら、真夏でも安心して飲み物や食材を管理できると考えています。実際の体験から学んだ改善策を活かすことで、次回は3日目も十分冷たい状態を保つことを目指します。
コールマンのスチールベルトを使う上で感じた注意点とコツ
真夏のキャンプでスチールベルトを実際に使ってみて、氷の減り方や保冷力の維持には、ちょっとした工夫で大きな差が出ることを実感しました。
私が初めて使ったときは、氷が想像以上に早く溶けてしまい、夕食時に飲み物がぬるくなるという失敗を経験しました。ここでは、家族4人(大人2人・小学生2人)で2泊3日キャンプを行った実体験をもとに、保冷力を最大限発揮させるために学んだ具体的な工夫を紹介します。
氷を長持ちさせるために実践した工夫
最初に使ったときは、板状の氷を適当に詰めた結果、2日目の昼には半分以上が溶け、350ml缶のジュースが常温に近い温度になってしまいました。そこで次回からは、氷を計5kg用意し、以下のポイントを意識しました。
特に驚いたのは、ブロックアイスの効果です。初日は朝8時に氷を入れましたが、夜10時の時点でも角がしっかり残っていました。2日目の午後3時でも約70%残っており、3日目の朝には半分ほど残存。
以前は2日目でほぼ溶けていたので、明らかな改善を実感できました。肉や魚などの生鮮食品も安心して保管でき、家族からも「飲み物が最後まで冷たくておいしい!」と好評でした。
保冷力を活かす積載と使用時のポイント
スチールベルトは容量が大きい分、詰め方で保冷力が変わります。初回は冷気の流れを意識せずに詰めたせいで、外側の飲み物がぬるくなる失敗をしました。2回目は積載順序を工夫し、氷の冷気を効率的に循環させました。
特に注意したのは、ふたを開ける時間です。子どもたちが何度も飲み物を取り出すと、わずか10分ほどで冷気が逃げてしまうことがありました。そこで「一度にまとめて取り出すルール」を決め、氷の減り方を大幅に改善しました。また、金属製の外装は日中の強い日差しで非常に熱くなるため、誤って触ると火傷しそうになるほどです。タープ下に置くだけで氷の減りが目に見えて遅くなるので、必ず日陰で使用することをおすすめします。
この工夫を徹底した結果、真夏でも2泊3日のキャンプで食材と飲み物を最後まで冷たい状態で保つことができました。初回は「スチールベルトはおしゃれだけど真夏には弱い」と思っていましたが、正しく使えばその保冷力は十分に頼れると実感しました。
まとめ
コールマンのスチールベルトは、見た目のかっこよさだけでなく、使い方次第で真夏でも十分な保冷力を発揮できることを実感しました。実際に家族4人で2泊3日のキャンプに使用した結果、初日は飲み物がキンキンに冷えた状態を維持でき、2日目の夕方でも氷が7割以上残っていました。
3日目の朝になると氷は半分ほどに減っていましたが、肉や魚などの生鮮食品を安全に保管できるレベルを保てました。真夏の炎天下でも、正しく使えば2泊3日のキャンプで十分頼りになるクーラーボックスだと感じます。
保冷力を最大限に活かすには、事前に本体を予冷しておくこと、ブロックアイスを中央に配置して保冷剤を四隅に置くことが重要です。また、ふたの開閉はできるだけ少なくし、タープ下や日陰に設置することで氷の減りを抑えられます。特に子どもが頻繁に飲み物を取り出すと冷気が一気に逃げてしまうため、ジュース類は小型クーラーボックスに分けると効率的です。こうした工夫を重ねることで、スチールベルト本来の保冷力を最大限引き出せます。
購入を迷っている方は、「氷を追加できる環境かどうか」「家族の人数やキャンプ日数」を基準に考えるとよいでしょう。3日目の夜まで氷を完全に保つのは難しいですが、2泊3日程度であれば十分に活躍してくれます。おしゃれで頑丈なデザインは長く愛用でき、使い込むほど愛着が湧く製品です。正しい使い方を身につければ、真夏のキャンプでも安心して食材や飲み物を管理できるパートナーとなるでしょう。